今回は、永遠のテーマである「持ち家と賃貸ってどっちがいいの?」について、実際の数字や世の中の意見を交えて考えます。
最後には、あくまでも個人的な意見としての結論も話そうと思います。
現状の比率
まずは現状把握から。
これはちょっと前の2018年のデータですが、
- 持ち家:61%
- 賃貸 :39%
となっています。
どうでしょうか?
まあ、大方予想通りといったところでしょうかね。
持ち家世帯の年代別内訳
それでは、持ち家の比率はどの世代が多いのかについて掘り下げます。
- 20代: 6.4%
- 30代: 35.7%
- 40代: 57.6%
- 50代: 67.6%
- 60代以上: 79.8%
これもまあ予想通りだと思われますが、30代から一気に上がっていますね。
長く住む事を前提に購入するので、それ以上の年代が増加していくのも当然ですよね。
それぞれのメリット、デメリット
次は、双方のメリット、デメリットを挙げていきます。
まずは持ち家
持ち家のメリット
- 住宅ローン完済後の住居費が抑えられる
- 資産となる
- 理想の住まいが手に入る
- 達成感・安心感が得られる
持ち家のデメリット
- 資産価値が下がる
- 簡単には引越し出来ない
- 固定資産税がかかる
- 修繕費が自腹
続いて賃貸
賃貸のメリット
- 多額のローンを抱えているという不安がない
- 収入や家族状況に応じて自由に引っ越しが出来る
- 固定資産税がかからない(おそらく家賃に含まれているが)
- 修繕費が家主負担
賃貸のデメリット
- 家賃をずっと払い続ける必要がある
- 自分好みにリフォーム出来ない
- 資産が残らない
- 高齢になる程借りにくい
といったところでしょうか。
もう一つのデータ
ちなみに、持ち家の比率は年々下がって来てはいる様ですが、ある程度のところで横ばいになる気もします。
また、5年前の居住地が現在地と異なる人の割合は、25〜34歳で50%を超えるものの、45歳では20%を下回っています。
ここから言える事は、「人は歳を重ねるごとに安住を求める」という事ではないでしょうか。
持ち家を選ぶ理由
持ち家を選ぶ人が思っている事の中で一番多いのが、「自分の物にならないのに、家賃を払い続けるのはもったいない。毎月同じ位払えば買えるじゃん」ですよね。
さらに、「払い終われば資産として手元に残るし」もありますね。
そして35年ローンを組む。
人生の先輩方もそうやって生きて来たわけなので、間違った考え方ではないですよね。
賃貸を選ぶ理由
また、賃貸を選ぶ人のほとんどは、「先の見えない未来なのにそんなリスク(高額な借金)は背負えない。フットワークは軽くしておきたい」と考えている様に思います。
もちろん、こちらの考え方も正解ですよね。
答えは出ません
結局のところ、何十年も繰り返されているこの論争は、未来永劫「引き分け」で良いんではないでしょうか?
結論(偏っていますが、あくまで個人的な考えです。あしからず)
ただ、「引き分け」で終わってしまうと、何のための記事なのかさっぱりわからないので、結論というよりも小生個人の考えを伝えさせて頂きたいと思います。
現金一括購入出来るなら断然「持ち家」
まずは、「当然、購入して所有物(資産)にした方が絶対に良い」ということを前提に置きます。
ただし、これには「全額現金で購入する」という条件が付随します。
または、「ローンを返済しながら次の物件のための貯蓄も出来る」という人も持ち家にした方が良いです。
変化するライフスタイル
言い換えればつまり、「このご時世、35年ローンなんて無謀すぎる」です。
考えてみて下さい。
今30歳だとしたら完済は65歳ですよね。
35歳なら70歳。
仮に3LDKのマンションや4LDKの一戸建てを購入したとしましょう。
たとえ無事に完済したとしても、35年後には家庭環境が今とは全く変わっている可能性がありますよね。
例えば、娘さんがお嫁に行ってしまった。とか、息子さんが転勤で家庭ごと県外に出てしまった等。
更には、建物自体の老朽化も進んでいるかもしれません。
その後、そのまま古くなった広い家に住み続けますか?
不測の事態に対処出来ますか?
これはまだ良い例ですよね。
完済後の話なので、資産価値がそこそこ残っているのであれば選択肢はあります。
しかし、不測の事態は誰にでも起こり得るのです。
返済中であるのにも関わらず、会社が倒産したり、体調を崩して収入が途絶えたり、という事も。
何度も言いますが、それを補える程の貯蓄があったり、対策を万全に(これにもお金がかかりますが保険等で)しているなら大丈夫です。
この様な時に選択肢が無いという事が、非常に危険なのです。
また、今後は少子高齢化が加速するのですでに問題になりつつありますが、空き家がどんどん増えるという事です。
これに伴い中古住宅の資産価値も下がると見られていますよね。
賃貸って最高ですけど何か?
ここで、賃貸びいきの小生が常日頃思っている事をお伝えします。
あ、あくまでも少数派だという事だけは、十分理解していますので。
まずは、「何十年も同じ場所に住み続ける」ってもったいないという価値観で生きていて、「もっとカジュアルに環境を変えた方が楽しい」と本気で思っています。
これは本当に大きい。
新しい土地で新しい空気を吸って、新しい発見・気づきがあって、新しいコミュニティに入って、もちろん最初は大変ですが、これが本当に楽しい。
もはや数年毎のイベントになっちゃってます。
ちなみに数えてみたら、今までに住んだ場所は15ヶ所を超えていまして、免許証の裏は住所変更で常に真っ黒です(笑)。
あと、新築物件が完成するまでのワクワク感(持ち家だと基本一生に一度ですよね)を何度も味わえるのも、賃貸ならではじゃないでしょうか。
さらに、新築物件は設備も常に最新の物であり、QOLがめちゃくちゃ上がるので、昨今の在宅ワークにもモチベーションMAXで取り組めます。
これらを踏まえた上で、洗脳とまでは言いませんが、高度経済成長期だった昭和の時代から受け継がれてきた、世間一般の常識の様になっている持ち家神話を、今一度冷静になって慎重に考えてみるべきでは無いのかなぁ、と思っています。
というお話でした。
それはそうと、小生7月にまた引っ越しまーす(笑)!
ではまた!





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